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TOA中心、女性向二次創作ブログ。 ネタ語りやら小説やら書けれたらいいかなと。 同人・女性向・BLという単語に拒否反応を示される方、 単語の意味が分からない方は閉じた方がよろしいかと
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ほんとはこれより前の短編を増やそうと思っていたのですけど
まぁあとから増やせばいいよなという結論
さっさと物語を進んでもらいます
ってか実際はIFな話を書きたいからであったり(爆

髭とメロンにはきついかなーと











柔らかい日差しが差し込む午後
暖かい風が吹けばもう春なのだと感じる
午前中の勉学も終わり
ファブレ家の一部で有名な双子がくつろいでいた時のこと


「なぁアッシュ、今度謡将が来たら代わってくれね?」


唐突に切り出したルカの一言がきっかけだった
二人は双子である それも一卵性双生児だ
髪の毛の色は若干違うもののパーツパーツはほぼ同じ
なので時たまルカはアッシュと入れ代わりルークとして外出したりしている
だがそれは本当に外出したい時に限り
屋敷内、ましてやヴァンがいる時などは出たがらない為
今回ルカの言葉にアッシュは驚いていた


「なんだ いつもだったら嫌がるってのに」

「や、たまに代わらないとアッシュだって溜まるだろ、ストレス」

「・・・否定はしないがな
だが代わるにしてもどうするんだ
お前この前髪の毛を切っただろう」


確かに最近アッシュは呼んでもいないヴァンに付き纏われ
眉間の皺がこれでもかというくらい寄っていた
屋敷にいる者ならば誰もが周知の事実である
そんなアッシュをルカは見ていられなかったというのが今回の理由だ
しかし問題があった
それはこの前まで長く伸ばしていた髪の毛を切ってしまったこと
(切ってしまった理由がナタリアの料理中に
何故か火が飛んできて髪の毛が焦げてしまったのが原因なのだが
彼女の料理は本当に何が起きるかわからない)
焦げた部分だけを切ったので若干アッシュより短いため
入れ代わるというのは少し無理があるだろう
けれどそんなことは問題ないという風ににっこりとルカは笑う


「それなら大丈夫!
アッシュと同じ長かった時みたいなヅラ用意するから!
だからアッシュはしばらく休めって そんな時の『ルーク』だろ?」

「・・・そうだな、たまには愚弟に甘えてやる」

「愚弟って言うな!」


そんな会話をしたのが数日前
その数日後に謡将、基髭が現れた日
まさかあんな馬鹿なことが起こるとは二人は思わなかった



謡将が導師捜索の任を与えられたということで
しばらく屋敷に来られないと告げた日
正直なところ誰も歓迎していないので皆が喜んでいたのはここだけの話
出立する前に稽古をつけてやろうと言ってくるヴァンを
鄭重にお断りし見送ろうと庭先まで来たら
公務で街の孤児院の訪問からちょうど帰宅した姉に会った


「こんにちはヴァン謡将、今日もルークに稽古ですか?」

「えぇ、そ
「違うぜ姉上!師匠は行方不明になった導師の捜索があるんだってさ!」

「だからなルー
「そうですの、それでわざわざ屋敷にご報告に来て下さったのですか?」

「ですか
「そうなんだ、だから俺師匠を見送りに来たんだ!」

「あ
「そうなの でもルーク、それならここに引き留めては駄目よ
ヴァン謡将には捜索任務があるんですもの
導師にもしものことがあったらダアトの組織は崩壊してしまうわ
そうですよね謡将?」

「・・・はい(毎回まともに喋れんのは何故だ・・・)」


ことごとくヴァンの言葉を遮るのはもちろんわざとである
しかし何度も何度もこのようなやり取りをしているのにも関わらず
一向に気付かないのもどうかと思う今日この頃
本当にカリスマ性があるのかも疑う
さっさと帰れオーラを二人でさり気無く出していた時であった
どこからか女の歌声が聞こえる
音律師でもあるレイラにははっきりとはいかないものの歌が聞こえた
よく聞こえた耳が悪かったのか
瞬間、ぐらりと頭が揺らぐ


「姉上!!」


倒れそうになる体を『ルーク』がすかさず支えたことにより
コンクリートの地面に倒れることは免れた
しかし歌声のせいなのか『ルーク』もがくりと膝をつく


「なんだよ・・・これ・・・」


周りを見ると次々とメイドや騎士団も倒れていく
目の前にいるヴァンもいささか辛そうに見えた


「見つけたわ・・・」


屋敷の上から声がすると見知らぬ誰かが立っていた
逆光になっているせいで顔はよく見えないが
声から察するに女であることがわかる
しかし一番驚くべきところは・・・


「裏切り者ヴァンデスデルカ!覚悟!!」


狙いはファブレ公爵家ではなくダアトの謡将でもあるヴァンであった
姉を庇うように抱きしめている『ルーク』も
ぐらつく頭を必死に抑えているレイラも唖然とした
謡将を公爵家で狙い、尚且つダアトの軍服を着て現れた少女
自分がいかにまずいことをしたのかわかっているのだろうか・・・!


「やはりおまえか、ティア!」


しかもヴァンの知り合いみたいである
ここまでくると呆れしか出てこない


「・・・ルーク、私の眼がおかしくなったのかしら?」

「・・・姉上、それなら俺もおかしいよ」

「あの襲って来た子・・・状況わかっているのかしら・・・」

「わかってないから襲ったんだと思う
ってか知り合いならダアトでやればいいのに
どうしてわざわざうちで狙うんだよ・・・!!」

「その通りよね・・・」


公爵家に無断に侵入すれば罪人と見なされる
ヴァンはダアトでは謡将であり、主席総長である
それなりにもてなさなければ逆に失礼にあたる為
多少無理に来ても無碍にはできなかった
だが襲ってきたティアという少女については別である
無断で、しかも護衛する騎士を眠らせて侵入しヴァンを襲う
確実に罪人として扱っても問題はない
ここで教団の人間がティアを庇ったら国際問題に発展するだろう


「とにかくこの状況をどうにかしないと・・・」

「でも姉上・・・まだ頭がぐらつく」

「えぇ、悔しいけれど私もよ」


唯一動けているのはヴァンと襲ってきたティアのみである
といってもヴァンの動きも鈍く
ティアの一撃一撃を必死に防いでいるようであった
大きくロッドを振りかぶったティアをヴァンが弾く
しかし弾いた先にはルークとレイラがいた


「く・・・そおぉぉ!!」


腰に下げていた木刀を
(ヴァンが帰った後騎士団に稽古をつけて貰う為装備していた物だ)
姉を守るように前に出しロッドを受け止める
チカリとロッドと木刀の間に光が生まれ徐々に大きくなる
3人の体の周りが徐々に光に包まれた


「しまった!!」


叫び声も虚しく光の柱が上がり
目も開けられないほどの光が収まる頃には3人の姿は屋敷からなかった




望んでない始まり




■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

また置いてけぼりのアッス(笑
姿は見せれないものの
しっかりとヴァンを捕えておいてもらいます
ルークにはちょっと髪の毛短くなってもらいました
↑なった経緯が情けないけど
長さ的にはジェイドよりちょい長いくらい
まぁヅラを被っているので長髪には変わりないけれど
色はアッスやクリムゾンみたいな紅色のヅラですお

2008/02/21 夜人

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女性
自己紹介:
夜人と書いて「やと」って読みます
はまらないようにと思っていたのに
中古で思わず買ってしまったらどっぷりTOAにはまってしまったというそんな罠
ネタ語りやら小説が書きたいと思って勢いでブログ製作
サイトはまぁあらかたできたら作ろうかなと模索中
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これってキリ番じゃないの?
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リクがあれば小説等書かせて頂きます
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