俺が変？それとも

遅すぎた！手遅れだった！のちょっと前のお話
うーん、これの続きででＰＴ断罪っぽいのを書いているのだけど
upするのありかな？ありなんだろうか？
なーんだかルーク（ルキウス）の性格も
アッス並に変わってそう・・・（黒いというか常識の方向で）

俺の周りが異常なのか、こいつらが異常なのか
だんだん正常な判断を下すのが
鈍くなってきたような気がする・・・


俺の名前はルキウス
現在は対外的に『ルーク・フォン・ファブレ』と名乗っている
所謂、影武者ってやつだ
本物のルークは現在ダアトにいる
誘拐されて７年
今だ戻る気配はない上にそれなりの地位を築いているとか
上層部では亡命したのではないかと言われている
正直、頭が痛い
俺は別に影武者が嫌という訳じゃない
今は新しい父上に母上がいるし屋敷のみんなも大好きだ
時たま訪れるナタリア王女がうざいが・・・
それでも今の生活は嫌いじゃない
頭が痛いのはルークが帰って来ないことだ
母上は夜泣いている
父上は書斎で辛そうな顔をする
みんながお前を待っていて
俺だって従兄弟のお前が帰って来るのを望んでいるのに
今じゃ半諦め状態と言ってもいいほど帰ってくる傾向すらない
みんな預言からの脱却を狙っているってのに
あいつが帰ってこないんじゃ
なかなか計画に移せないってのもある、閑話休題


そして今現在も俺は影武者は続けていて
７年前、ルーク・フォン・ファブレの誘拐犯として
最も黒に近い灰色であるヴァン謡将の相手を渋々していた時に俺は襲われた
こう言うと俺がヴァンに襲われたみたいだ
訂正、正しくは第三者がヴァンを襲撃して
俺はそれに巻き込まれた
馬鹿丁寧に屋敷の護衛騎士を眠らせてだ
屋敷を襲撃しただけでも重罪だってのに
眠らせるなんて何を考えているんだか・・・
死刑の前に苦しませるための拷問があってもおかしくないと思う
そして運がないのか俺は襲撃犯と超振動を起こしてしまい吹っ飛ばされた
あぁ・・・今の俺の母上に父上
影武者なのにすみません
誘拐されちまいました
ただでさえ本物のルークが帰って来なくて大変だってのに
ダアトにはろくな奴がいないな、本当


そして現在、超振動によってどこぞの渓谷に飛ばされたわけだが
この襲撃犯・・・有り得ないほどの非常識人で目ん玉が飛び出そうだ
現在の状況を把握すると
俺は誘拐された被害者、
こいつは頭の中が空っぽなのかと疑うがダアトの軍服を着て屋敷を襲撃
尚且つ俺を誘拐した加害者
そう括らずに見ても表面上俺は（一応）王族であり貴族で
こいつは一般人で軍人
俺の武器はぱっと見木刀一本
（実際は隠し武器や譜術が使えるが）
こいつは鉄製のロッドにナイフ
明らかにこいつが前に出て戦わなきゃならないはずなのになんだこれは！！


「魔物よ！構えて！」

「我が儘な人ね！」

「ルーク！魔物から守って！！」


なんて堂々と言ってくる
そこで俺が反論するものなら


「厭きれたわ」

「これだから貴族って人は」

「戦う力があるのなら戦うべきだわ！」


・・・こいつ、頭が空なんじゃなくて腐ってるのだろうか
とにかくろくでもない思考の持ち主じゃないってことは確かだ
だけど非常識な人間がここで止まることをしらず
さらに増えていくという悪循環
エンゲーブで会った導師の導師守護役
マルクトの軍人
常識のじょの字もない
使用人であるガイやルークの婚約者であるナタリア王女もひどかったが
似たり寄ったりなもんだ
とりあえずバチカルに帰ったら
即罰して貰おうと固く心に誓ったのは言うまでもない
それまでに俺の胃が持つかどうかが心配だ・・・



俺が変？それとも
（周りの常識がおかしいことでＯＫ？）



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
断罪話を出そうかどうか迷い中
ボキャブラリーが低いのか
普通に処刑までの間の話になりそうなんですけど

08/03/23　夜人