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TOA中心、女性向二次創作ブログ。 ネタ語りやら小説やら書けれたらいいかなと。 同人・女性向・BLという単語に拒否反応を示される方、 単語の意味が分からない方は閉じた方がよろしいかと
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俺が変?それとも の続きです
この一週間たまに寄り道しつつ書いてました
なんだろう・・・叩けば叩くほどほこりが出てくるように
書けば書くほど終わらなかったorz
あまりに長くなったので前後編です
しかもこれでもかってくらいルーク(ルキウス)が喋る喋る
若干キャラが変わってるかもしれないですけど
まぁそこは一つ大きな心で見てやってorz











無事バチカルに到着後
父上の危険な生え際と母上の体調を心配したが
ここまでの道中(鳩で連絡もしたが)のことを話す
案の定、予想した展開というのは言うまでもなく
元・同行者達は捕えられた
導師イオンも抗議してきたけど
体調が悪いのでしょうと言い包めて
今は部屋に待機してもらっている
これだけのことを言うとこっちが悪者な感じだが
けれど事は大きく動いていたのだから仕方ない


時と場所は変わって今俺がいるのは城の地下牢
そこにはかつての同行者たちが捕らえられている
父公爵、そして陛下が命じた為だ
導師イオンは別室で休息を取ってもらっているが
これから先、彼はダアトを纏めることが大変だろう
そして元・同行者たちは
どうして自分たちがその中にいるのかわからないのか
入れられる時散々煩かったらしい
兵士の人たちには申し訳ないことをしたと思う
あとでお礼を言っておこう
かつかつと自分の足音と護衛の兵士の足音だけが響く
とりあえず最初に行ったのは自称元・和平の使者である死霊使いのもと
重い鉄の扉を潜ってジェイドの牢屋に向かう


「おやおや、これはどういったことですかね
和平に来たという相手をこのように拘束するとは
これがキムラスカのやり方ですか」


相変わらず厚顔無恥と言えばいいのか
大してずり落ちていない眼鏡に手をかけて話しかけてくる
頭はいいと評判だが外交に関してはからきし駄目というのは
既によくわかっていること
そんなもんでよく軍人が勤まるものだと思ったが
こいつが活躍していたのはホド戦争時
それこそ死霊使いと呼ばれる所以となった所業のせいだろう
平和になってしまえば武力だけというのは駄目だ
世の中に通じない
自ら学ぼうという意思がない限り
こんなヤツになるんだろうなとぼんやり思った
兵士は相変わらず礼儀もないような態度に怒りを覚えるのか
剣を持つ手が震えているがそれを抑える
どうせあと幾ばくもない命なんだ
それぐらい大目に見てやってもいい


「どういったもこういったもない
死霊使いジェイド・カーティス
いや、今はもうジェイド・バルフォアだったっけ」

「・・・どうしてその名を」

「ジェイド、お前は既に軍から除籍され
養子縁組からも外されている
安心しろって、親族共々処刑というのは俺から止めさせておいた
俺はジェイドにいろいろと言われたり強要されたけど
親族は関係ないし可哀想だもんな
・・・キムラスカとマルクトは和平が成される
ジェイドの身柄引き渡しと共にジェイドの処刑と
マルクトにある数か所の領地、そして金品を頂くという
マルクトにとって圧倒的不利な状況でな
あぁ、使者の件は安心しろよ
ちゃんと後からキムラスカに来て下さるってさ」

「・・・」


未だ自分の状況に納得がいかないのだろう
俺を見てくる目には嫌悪が浮かんでいる
だいたいそんな目をしても意味がない
むしろ自分の罪を増やしていることに気付いていないのだろうか
こいつが睨む理由にこいつの予想として
俺がルークのレプリカだとでも思っているのだろうな、馬鹿馬鹿しい
俺が影武者だろうがレプリカだろうが被験者だろうが
第三王位継承者であることには変わりない
どうしてそんな簡単なことに気付かないのだろう
市井にいる子供だってわかることなのに
たかが佐官如きが上位貴族に、それも未来の王にしていい理由はない
難しいことはわかるが簡単なことがわからない・・・といったところか?
否、それよりも常識というものが自分の範囲の中でしかわからない
それ以上のことは知らないふりといったところか


「どうしてっていう顔をしているなジェイド
俺は何度か遠回しにだが注意をしていたぜ
ジェイドのその態度は和平を結ぶというキムラスカに対して
とてもまずいものだ、って
けれどジェイドはそれを無視してきた上に馬鹿にしたよな
ジェイド自身がそれを正しいのだと思ってたのかもしれないけど
勝手な推測して勝手に黙り込んで
聞きたいことがあれば聞けばよかったんだ
なのにジェイドはしなかった
・・・自業自得というわけだ」

「・・・陛下は」

「ピオニー陛下も了承して下さったから
今この状況があるのだろ?
マルクトにとって最悪な条件での和平だけど
ジェイドの命で不問になるんだ、よかったな
文字通り体を張った和平の成立だよ
・・・最後に俺はジェイドが思っているような存在じゃないぜ
列記とした人間で、人間の腹から生まれた存在だ
自分の尺度で計って終わるなんて愚かなマネ
次はないようにしろよ
って言ってもそれは来世になるんかな?
ジェイドが処刑される時には俺はいないだろうから
会うのはこれが最後だな、さようならジェイド・バルフォア博士」


最後にちらりと見た顔は若干青ざめていた
それは今までのことにやっと気づいたのか
それとも俺がレプリカじゃないと気付いたのか
・・・たぶん後者な気がするのは俺だけかな
ま、ピオニー陛下とジェイドは幼馴染と聞いていたから
友人が自分を切り捨てたということが信じられないってのもあるかな
為政者としては当然のことと言ってもいいのに
むしろそれが当然だ
使えないものは切り捨てるただそれだけのことだ



ジェイドの牢を後にしてさらに地下へと降りる
それより下には元・導師守護役のアニス・タトリンの姿


「ル、ルーク様!これはいったいどういうことですか!?」


どうしたもこうしたもない
アニスもまだ自分の罪状について自覚がないみたいだ
どいつもこいつも自分の中でしか常識を知らないなー
むしろ常識=自分が正しいことって判断しているのかな


「アニス、お前にはスパイの容疑がかかっているんだ
和平が成され次第マルクトへ護送が決定している」

「な、何言って・・・」

「アニスが大詠師モースのスパイだってことは
モース自身によってバレている
モースが白状したからさ
タルタロスでのこと・・・そういえばわかるだろう」

「あ・・・」

「それにアニスは何回も導師の身を危険に晒し
職務を放棄することもたびたびあったし
俺への態度も問題に挙がっている
もしかしたらマルクトに護送される前に
キムラスカでの処罰もあるかもしれねぇな」

「なっ!なんでそんなこと!
イオン様は!イオン様はどうしたのよ!!」


急に態度が変わる
今まで猫を被っていたのはわかっていたし
バレバレだったから今さら驚くこともない
しかしあんな媚の入った態度なんかで
好感が得られないことがわからないのだろうか?
特殊な趣味のある人間ならまた違ったかもしれないが
生憎俺は健全だ
ロリコンなんて興味のかけらもない
それなのにそれが効くと思ってやってのけるアニスの行動は
旅の最中でもところどころ痛々しいところがあったな・・・


「導師イオンは現在体調不良でお休みになられている
それが今回入れられたっていうのもあるかな
モースのスパイについては
モースを突いたら出てきたってのがあるし
どうしてイオンが体調不良なのか
ちょっと考えればわかるだろ?
アニスがイオンを気遣うことを放棄したからだって
みんなイオンを見れば思うよ
導師を害そうとする者、そう思われても不思議じゃない
導師守護役っていうのは導師を守るのはもちろん
体調をしっかり見なきゃ駄目だし
いつも瞬時に動けなきゃ駄目なんだろ?
・・・アニスは既にダアトから除籍
許可は詠師・・・いやモースが失脚し今は大詠師か
トリトハイムから許可が降りている
ダアトは一切援護しない・・・ってさ
この意味がわかるよな?
わからないなら言ってやろうか?
お前が死のうが拷問されようが関与しないってことだ」

「そんな、だって・・・私にはパパが・・・ママが・・・」

「両親か・・・ならモースには従わず
ダアトから逃げ出すなりなんなりすればよかったんだ
そうすればタルタロスの人員の命も
イオンも危険な目に合わせなくて済んだのに
それにアニスが今みたいに牢に入ることもなかったはずだ
親が悪い、それもある
モースが悪い、それもある
けれど選択はできたはずじゃないのか
何かしら回避する選択が
状況に甘んじそれを容認してしまったのは
それを選択しなかったのはアニス・・・お前のミスだ」


そう、それはアニスのミス
判断を誤ったためのミスだ
もっと周りをよく見て、
もっと周りを頼れば変ったのかもしれないのに
けどそんなことはもう関係ない
崩れ堕ちるアニスを背に俺はさらに地下へと降りた


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

08/03/29 夜人

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プロフィール
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夜人
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女性
自己紹介:
夜人と書いて「やと」って読みます
はまらないようにと思っていたのに
中古で思わず買ってしまったらどっぷりTOAにはまってしまったというそんな罠
ネタ語りやら小説が書きたいと思って勢いでブログ製作
サイトはまぁあらかたできたら作ろうかなと模索中
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キリ番は自己申告制です
これってキリ番じゃないの?
って思った数字があれば
拍手なりでコメ下さい
リクがあれば小説等書かせて頂きます
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