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TOA中心、女性向二次創作ブログ。 ネタ語りやら小説やら書けれたらいいかなと。 同人・女性向・BLという単語に拒否反応を示される方、 単語の意味が分からない方は閉じた方がよろしいかと
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前編からの続きです
前回はジェイドとアニスだったけど
今回はガイとティアとヴァン
ってもヴァンが気付いたら空気に近い・・・ありだな(爆
なんだろ、詰め込み過ぎてものすごく見づらい気がしてならないんだぜ!











さらに階下へ下ると元・使用人であるガイ・セシルの姿
やっぱりガイもどうしてこういうことになっているのか
わかっていないみたいだ
・・・おかしいな
最後の挨拶にと思ってきたがだんだんこっちが頭痛くなってきた
両隣を歩いている騎士も顔は見えないが疲れた雰囲気を漂わせている


「ルーク!」


ほら、こういうところが何もわかっちゃいない
元々ガイはファブレ家でもいい顔をされていなかった
仕事はこなしていた、けれどその態度が問題だったし
どこにただの使用人が貴族の息子を勝手に呼び捨てにして
あまつさえ窓から部屋に侵入するのを許す家があるのだろうか
単にガイがクビにならなかったのは
ヴァン謡将を泳がせる為、油断させているというのに他ならない


「ルーク!これはいったいどういうことだよ
どうして俺がこんなところに入れられるんだ!?」

「・・・ガイ
もうお前は手の施しようのないくらいまずいことをしてしまったんだ
俺がマルクトに飛ばされてバチカルまでに帰ってくるまでの間
どんなことがあったか覚えているか?」

「そんなこと覚えているに決まっているだろ
マルクトに入ってお前と合流して
途中いざこざはあったけどバチカルに帰って来た
それがどうかしたのか?」

「そうじゃないだろう
ガイの行動を考え直してみろよ」

「?何がだ?どこもおかしくないだろう?」


溜息を吐きたくなるのを我慢して
わかるように説明してやる
ここまで言ってわからないなんて正直思ってもみなかった
それはかつての同行者全てに当てはまることだけど・・・


「・・・ガイ、どうしてガイは俺の居場所がわかったんだ?」

「?お前はマルクトに飛ばされたんだろ?
そんなの当然マルクトに「違う」


言葉を遮らなきゃガイは自分でどんどん墓穴を掘っていくだろう
これ以上無意識に自分を追い詰めるのは可哀想というよりも哀れだ
いっそ早く止めを刺したほうがいいみたいだし
俺の胃のためにもなる
あぁやだな・・・ほんとに胃薬飲まなきゃならないなんて


「ガイはどうして俺がマルクトの
タルタロスにいるってわかったんだ?
おかしいだろう?
だって俺は飛ばされたけどエンゲーブに着くまでに
俺の顔を見ているのは夜中に会った馬車の御者と
エンゲームに住んでいる人たちだけ
タルタロスに乗る時だって
エンゲーブから離れたチーグルの森だったんだぜ
・・・スパイから情報を貰ったとしか考えられないだろ」

「・・・!!」


もっともそのスパイも誰かわかって
かつガイより上の牢屋にいるんだけど


「それにどうして俺が進んで戦わなきゃならなかったんだ?
ガイは自分自身で護衛剣士だって言っているのに
護衛って要人を守る者なんだろ?
どうしてその守られる者が
守る者と一緒に戦わなきゃならないんだ?
行動だけじゃない言葉も
まだ屋敷内なら(本当はいけないけど)俺のことを呼び捨てにしたって
いつもどおりの態度だってよかったんだ
けれどあの時は外、ましてや敵国のマルクト
いかにも俺やキムラスカの上層部が
甞められているって言っているようなものじゃないか
俺、屋敷内でも言っていたよな
その態度や言葉使いは俺だけの前だったらいいけど
他人がいたらまずいって
なのにお前はおいおいっていうだけで聞き入れてくれなかった」

「ル、ルーク・・・」

「・・・普通ならそんな態度の使用人
クビになっていてもおかしくないんだよ
むしろ本当に首だけになっててもおかしくない
仕えるべき主を馬鹿にするような使用人なんていらないからな
でもそれをしなかったのはな
ヴァン謡将を泳がせる為にあったんだよガイ
いや、ガイラルディア・ガラン・ガルディオス」

「!!どうしてそれを・・・!!」


がちゃんと牢屋に縋りつくように近寄ってくる
けれど鉄製の棒に阻まれてギリギリ俺のところまでは届かない
それを計算してそこまで近寄らないようにしていたのもあるんだけどな
というよりも気付かないってほうがどうかしている
ファブレ家の権力は王家に次ぐもの
調べものをすればすぐに正体がわかるってもんだ


「どうしてって気付かないとでも思ったのか?
父上や周りのみんなは当の昔に気付いているよ
屋敷に使用人として入るのに
素性も知らずに入れるなんてことしないだろ、常識的に
最後だから全部教えてやるよガイ
ヴァンはルークを誘拐した犯人として
もっとも黒に近い灰色だった
そんなヴァンに親しげに話しかけていたら誰だって疑うし
いつかはしっぽを出さないかと伺うに決まってる
正直今回のことが決定打だったんだ
ティアとは仲良さげに話しているし
普段のような砕けた言葉使い、態度
誰だって疑うってこと以外できないだろ
それに・・・ガイがいつも俺に笑いかけながら
刃を光らせていたことなんて気づいていたよ」

「そ、そんな・・・ルーク・・・!!」

「ガイ、もう俺はガイに何もできないし何も与えることはできない
ガイがもし復讐を諦めて俺に打ち明けてでもくれていたら
俺は何も知らないふりをしてマルクトにガイを返すつもりでいた
けれど・・・もう庇うこともできないし返すこともできない
マルクト皇帝ははっきりと言われたよ
『ガルディオス家の者たちは全てホド戦争の時に死んだ』って
つまりどういうことか流石にわかるよな」

「嘘だ・・・嘘だ嘘だ嘘だ!!!」

「嘘じゃない、ガイお前はガルディオス家の復興もできず
ファブレ家に復讐もできず
ひっそりと隠されるように処刑される
これはもう俺でも覆すことはできない
・・・・・がっかりだ、残念だよ
いつかはちゃんとした親友になれるかと思っていたんだけどな」

「ルーク!待ってくれルーク!!!」


悲痛な叫びは響くけど
けれどどうすることもできない
最後の言葉は本心だ
ガイも揺れていたから
最近だと刃を見せないようになっていたから
けれどやはりこうなると思うとがっかりだ・・・ 



ガイが叫ぶように俺を呼ぶ声が聞こえるが
聞こえないふりをしてさらに階下へと進む
ここから先は重罪人の牢屋だ
上の牢屋も罪人に違いはないが
ここから先は格段に違ってくる
罪人にはアンチフォンスロットを必ずかけるし
牢屋も簡単に抜け出せない仕組みになっている
正直ガイを最後にしたいところだったが
ここから先にいる人物たちには最後に(本当に文字通り最後の)
一言を言ってやらなければ気がすまない
自分で自負するのもなんだが俺は温厚だってよく言われる
けれどここまで腹が立つのは生まれて始めてだ


「!ルーク!!」


・・・けどこの顔を見ると怒りを通り越して
もう呆れとか諦めしか思い浮かばないのは何故だろう
牢屋の中にはグランツ兄妹
一つ空の牢屋をあけて近いところに二人入れられている
言わずもがな叫んだのはティアだ


「ルーク!これは一体どういうことなの!」


「師匠、いやグランツ謡将
あなたは俺の剣術の稽古より
妹に常識というものを
叩き込んでおいたほうがよかったみたいですね」


ティアはもう後回し
きゃんきゃん叫ぼうが無視だ無視
先に今は黙り込んでいる謡将に話しかける


「・・・言葉も、ない」

「あなたには一応常識というものがあってよかったです
さて謡将、どうしてあなたがここに入れられているか
・・・流石にわかりますよね
六神将の犯行、あなたと身内であるティアのファブレ家の襲撃
そして7年前の誘拐犯疑惑
これだけでも頭が痛い話ですね」

「ルーク・・・確かに最初の二つは私がちゃんと見ていなかったせいだろう
しかし最後の一つは断じて違う」

「違う?おかしなことを言いますね
もっとも黒に近い灰色のあなたからそのようなことを言うなんて
結構証拠は上がってきているんですよ
尋問なり捕らえるなりしなかったのは
あなたが謡将という地位にあったし
確信が持てる確証がなかっただけだ
けれど今回有力な情報も手に入れてしまったもので
黒に近い灰色ではなくてほぼ黒になってしまったんですが」


有力な情報というのはコーラル城の譜業装置
ベルゲンドでの研究機関での情報
そしてディスト・スピノザの言葉だ
あいつらは締めたら簡単に口を割った
どちらにしろ罪状が溜まりに溜まっているものだから
罪人に変わりはないが


「謡将の地位は剥奪
次期主席総長の座はカンタビレという方になるそうですよ
ダアトはこれから大変ですね
六神将の犯した罪だけでも重いのに
公爵家を襲ったあなたの妹がいるのですから」


そこでちらりとティアを見ると
心外だと言わんばかりに眉を寄せてさらに大きな声で叫ぶ


「だからこれは個人的な事情だって言ったでしょう!!」

「個人的と思っているのはお前だけだティア・グランツ元響長
お前がやったことは個人的に済ませられる範囲に収まらない
公爵家の襲撃、そして誘拐それだけでも斬首されてもおかしくないのに
その後の俺への態度、戦闘への強要、そして導師への不敬
首をただ切るだけでは済まされないことなんだぜ」

「なっ!あなたの態度が悪かったのもあるでしょう!
それに導師イオンへの不敬なんてそんなことした覚えないわ!!」

「覚えがない、無自覚とはどれだけ罪深いことなんだろな
お前これによく言っていたよな
『これだから世間知らずは』って
この言葉今のお前にそっくりそのまま返すよ
お前はたかだか一兵卒だろう
導師に言葉を言う権限はないはずだ
あの時の状況でそれができるのは俺と使者であるジェイド
百歩譲って守護役であるアニスだけだ!
お前はいつから偉くなったのか聞いてみたいな!!」

「戯言を言わないで!!」


戯言、その一言で彼女の中で済んでしまうのだろう
ヴァンは苦々しい顔をしている
それも当然だ
なんたって自分から墓穴をどんどんと掘っているのだから
証人はヴァンはもちろん、俺だっているし
護衛の騎士たちもいる
もうさっさと片を付けて去ったほうが賢明なようだ


「ティア、お前の罪状はもう言った
そしてお前とヴァン謡将の処刑は既に確定済み
お前の上司であったモースは失脚した為
現・大詠師であるトリトハイムより許可は貰った
だが確か謡将とティアはユリア・ジュエの子孫
重要な譜歌や子孫の件もあるから
しばらくはそれらの保存の為に使われたあと処刑になるだろう」

「な・・・何言って・・・」

「わからなかったのか?
なら無知なティアの為に解りやすく教えてやるよ
譜歌、並びに大譜歌の正式な歌詞を教えてもらう」

「そんな簡単に教えられるわけないでしょう!!」

「最後まで話は聞けと小さい頃に言われなかったのか?
・・・言われなかったからこんなんになったと言われれば
頷けること間違いないんだけどな
お前は譜歌を教えるということで自分の罪を少し返すだけだ
まぁ第一の譜歌については俺が暗記できるくらい歌ってもらったから
それ以降の歌を教えてもらうことになるけどな
簡単に教えられないって叫んでいるけど
戦闘中どれだけ歌ってた?
俺が暗記できるくらいって相当だぞ?
どんな方法を使おうとお前にはもう拒否する権利はない
あとは子孫を残してもらうことだな
お前だけじゃ不安だからもちろん謡将にも手伝ってもらうけど」

「・・・そ、それって・・・」

「言っとくけど意識なんてあってもなくてもいい
体に、生まれてくる赤ん坊に害のない薬を使って混濁させてもいい
とりあえず孕んで生まれれば問題ない
その後は処刑だから安心しろよ
・・・それまでに正気でいられるかわかんないけど」

「い、いや・・・嫌ぁ!!」

「嫌だと喚いたって今さらだ
これは上層部でも決定したし、ダアトからの許可も貰ってる
上の奴らにも言ったけど俺一人反対しても無理
・・・と言っても俺は反対する気ないけど
何も知らないままされるのと知っててされるのとじゃ違うだろ?
だから教えてやったんだ、わからないままじゃ嫌だろ?
親切に教えたのに感謝してくれたっていいだろティア
俺はこれからアクゼリュスに向かわなきゃならないから
これが今生の別れだろうしさ」

「や・・・いや・・・ルーク!!!」

「・・・そんな風に助けを請われたって今さらだよ
それではさようなら
ヴァンデスデエルカ・ムスト・フェンデ
メシュティアリカ・アウラ・フェンデ
来世ではもうちょっとまともな思考なことを祈りますよ」

「ルーク!!それは!!!」



自覚しろ!そして断罪を!
(罪を受け罰せられるのは当然だろう?)



ヴァンも珍しく叫ぶけどそんなこと気にしない
今まで散々ヴァンのおかげで振り回されてきたんだ
最後くらい意味深なことを言って去ってもいいだろう
これからアクゼリュスに行かなきゃならないと思うと気が重い
気になる預言もあるしまったく俺の人生踏んだり蹴ったりだ
ま、障害があろうとも俺は踏みつけて乗り越えるくらいやってやるけどさ

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

気付いたら黒くなってますね
でもこれぐらいがちょうどいいのかな?
基準がよくわかりません
どこらへんからきつくてどこらへんからぬるいのか
エロも同じな感じですけど(爆
次もし書くとしたらナタリアかなー

08/03/29 夜人
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夜人
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女性
自己紹介:
夜人と書いて「やと」って読みます
はまらないようにと思っていたのに
中古で思わず買ってしまったらどっぷりTOAにはまってしまったというそんな罠
ネタ語りやら小説が書きたいと思って勢いでブログ製作
サイトはまぁあらかたできたら作ろうかなと模索中
カウンター
人目

キリ番は自己申告制です
これってキリ番じゃないの?
って思った数字があれば
拍手なりでコメ下さい
リクがあれば小説等書かせて頂きます
拍手
パチコ
現在お礼一種です
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